「HSK の単語カードは何を使えばいい?」と聞くと、答えはすぐに割れる。できるだけ大きいデッキを探す人と、1枚ずつ自分で作ろうとする人。どちらも同じ壁にぶつかる。自分が実際にいるレベルから始めていないからだ。いちばん良い HSK デッキは、いちばん大きいデッキではない。受験する級と、3か月目でも続いているペースに合わせて大きさを決めたデッキだ。
「HSK 1〜6」を一枚岩にしたデッキの問題
HSK の級は積み上げ式だ。HSK 4 は HSK 3 を前提にし、HSK 5 は HSK 4 を前提にする。つまり「HSK 1〜6」の単一デッキは、どの学習者にとっても、前半はすでに知っている語、後半は何か月も出会わない語の長い列になる。
結果は最悪の合わせ技だ。毎日の復習時間は何も教えてくれないカードに消え、本当に必要な語はその下に埋もれる。デッキを級ごとに分ければ、1枚も復習する前に負荷の形が整う。
デッキは自分の級に合わせる
各級には必要な語彙数が公表されていて、その数字がそのまま「適正なデッキの大きさ」になる。
| HSK の級 | 必要な語彙 | おおよその目安 |
|---|---|---|
| HSK 3 | 600語 | B1 |
| HSK 4 | 1,200語 | B2 |
| HSK 5 | 2,500語 | C1 |
| HSK 6 | 5,000語超 | C2 |
これは雑学ではなくデッキの設計図だ。HSK 3 にいるなら 600語のデッキが目標であり、HSK 5 の2,500語デッキは向上心ではなく、一生片づかない行列になる。1年後に届くことを願う級ではなく、次に目指す級に合わせて作ろう。
(語数が学習時間や試験日にどう対応するかは、HSK の語彙と復習計画で扱っています。)
デッキの組み方
決めることは三つで足りる。
まず級で分け、次にテーマで分ける。 1級につき1デッキにすると進み具合が測れる。その中にテーマ別デッキ——数字、場所、日常動詞——を置くと、初期のセッションが一枚岩のリストに溶けずに済む。
「いまのデッキ」と「次のデッキ」を持つ。 復習の大半はいまの級のデッキで起きる。少し小さな次の級のデッキを並べておくと、上の級の語が早めに顔を出し、ステップアップが断崖ではなく坂道になる。
足すのをやめ、昇格させる。 ある級のデッキで大半のカードが習得済みになったら、その級は終わり。すでに覚えたデッキに積み増すのではなく、新規カードの上限を次の級に移す。
HSK のカードに載せるべきもの
デッキはカード以上には良くならない。中国語で効く項目は中国語の語彙デッキの作り方で扱っているが、HSK 学習向けに短く言えば、漢字、声調記号つきのピンイン、意味、品詞、そして例文が最低1つ。ピンインのないカードは読む練習にしかならず、例文のないカードは、実際に使おうとした瞬間に崩れる「見覚え」を作るだけだ。
スケジュールを任せられるアプリを選ぶ
単語リストではなくカードを使う理由は、日程調整にある。FSRS という現代の間隔反復アルゴリズムは、その語があなたにとってどれくらい難しいかを追跡し、忘れかけた直前に戻してくれる。同じ定着度なら、旧来の SM-2 よりおよそ20〜30%少ない復習回数で済む。EnjoyCards は FSRS を自動で適用し、各評価ボタンには押す前に次回の間隔(10m、2d、15d)が表示されるので、自分の解答にカードがどう反応するかが見える。
HSK 対策で特に効く機能はあと二つ。
- AI カード生成とバッチモード。 その級の単語リストを1行1語で貼れば、アプリがバックグラウンドでカードを作る——漢字、声調つきピンイン、意味、例文まで。リストが、タイピングの夜を挟まずデッキになる。
- デッキごとの習得数。 習得済みと全体の数が出れば、その級をどこまで本当に固めたかが分かる。ざっと目を通しただけでは出ない数字だ。デッキと進捗でその測り方を説明している。
続く1日のペース
最後まで走り切れるかを決める数字はひとつ、1日に引き受ける新規カードの枚数だ。EnjoyCards では 1〜100 の範囲で調整でき、既定は 10。1日10語は1年でおよそ3,650語——HSK 4 を越えて HSK 5 に十分届く量であり、さらに大事なことに、何か月後も続いている負荷だ。30枚で始めて止まるより、10枚で始めて保つほうが安い。
残り半分は復習だ。新規カードは、日程が連れ戻して初めて定着する。だから週末のまとめ取りより、毎日の短いセッションのほうがいつも勝つ。
この方法が向かない人
手で調整するスケジューラ、カスタムアドオン、20,000枚の共有デッキを求めるなら、Anki のほうが高機能で、学習曲線に見合う価値がある。このやり方が合うのは、デッキは組まれていて、日程は任せられて、毎日のセッションが短くて済むことを望む学習者だ。
単語カード以上に中国語を深めたいなら、enjoychinese.app は中国語学習と HSK 対策を軸にしたサイトです。
自分の級に合ったデッキを作りますか。EnjoyCards を無料でダウンロードして、目標レベルに合ったサンプルデッキを開き、1日の新規カード上限を設定してください。まっさらな画面から始めるなら、まず自分の語で中国語のデッキを組むところから、1級ずつ育てていきましょう。